一人暮らし自炊入門
なにこれ・ターゲット
これは著者が短くない時間で得た知見を元に、これから自炊する人向けに役立つ情報を纏めるのと、自分の自炊の状況を纏める目的で書かれた文章です。他人のために料理作ってる人とかが読んでもなんら得られるものはないと思うので戻るボタンを押してください。あと自炊をする気がない人も次の章だけ読んで戻るとよいかとおもいます。
そもそもなんのために自炊するのか
気楽な一人暮らしなんてファーストフードなり外食なりコンビニ弁当なりしてれば良く、そもそも自炊する必要ないじゃん、という説はあります。一方で、
- 安価
- 最低限の健康
- 最低限の味
の3つを満たせるのは自炊だけであろうという結論に自分は達していて、今回の記事は3つを満たせるメシを作るようになるのが目標となります。自分も目標にしています。
必要な道具
必要度が高いものから順に。
電子レンジ
お惣菜にせよ必要です。マジで必需品。後述のスチームオーブンとセットだといいです。
冷蔵庫
ほぼ必需品。なんなら自炊してなくても必要です。後述しますが、一人暮らしの自炊するなら冷凍庫の容量の方が大事で、冷凍庫がデカければデカい方がいいです。
コンロ
無いとかなり料理が制約されます。清掃が楽なのと火力が強いので、ビルドインの200Vが使えるIHがオススメです。100VのIHは火力が低過ぎるのでガスの方がいい。賃貸で自炊するなら真っ先に確認が必要です。(100VのIHしか使えない物件もたまにある)余裕があれば2口欲しいが、ワンルームだと制約されがちですね。魚焼きグリルはスチームオーブンかトースターで割と代用できるので、あるかないかで重要度が変わります。
フライパンと鍋はあった方がいいです。やかんは電気ポッドを買わず、熱湯が即座に欲しい場合のみ候補。このへんは後述します。
スチームオーブン
一般家庭にある率は低いけどあった方がいいです。適当に鶏肉を放り込んだらおいしい照り焼きできるし、鮭も焼ける。高いやつならもうちょっと色々できるかもしれないです。あと何より、どうせ電子レンジが必須アイテムなので、一人暮らしで制約されがちな場所を取らないのがでかい。
炊飯器
炊きたてのご飯が欲しいなら必須です。無くてもパックに入ったご飯で十分という説もあります。ぼくは最近までパックご飯だけで生活していました。食事の1時間前にセットしないといけないのは普通に難しく感じていたところはあります。最近は5合丸ごと炊いて冷凍庫にブチ込むようにしているのでなんとか回せています。一時期冷蔵してた時期があるんですが、不味くなるし腐るのでやらん方がいいですね。冷凍の方が味が落ちにくい。
電気ポッド・ケトル
電気代が高めなのでなくてもいいけど、あるとコーンスープや味噌汁、ホット飲料などが雑に1品作れるのであるといいです。その場で熱湯作るならケトルみたいな手段もあり、こちらなら1000円で買えます。
食洗機
実際のところ料理の片付けは特に食器が大変面倒なので重宝します。平均的な賃貸だと水タンク式しか選択肢に入らないとおもいます。紙皿だけで食事するとか、常時ラップかけるも考えないではないけど…さすがに?
トースター
トースト派は魚焼きグリルかどっちか必要になります。トースト派ならこっちの方が便利かもしれません。(ご飯派なので持ってない)
調理方法
献立メニューは沢山ありますが、実際のところ料理の基本はシンプルです。熱を通すか生で食うかの二種類しかありません。熱を通す方法も、茹でるか焼くかしかないです。食材によって規定の熱が通ってれば食べられます。(電子レンジやスチームオーブンで加熱する方法もあります)
とはいえこれで食える状態になったけどおいしくない筈です。最低ラインのおいしさを出すためには塩分とうまみ成分が必要です。どのような調味料を使えばいいかは後述します。
この2つがあれば全ての食材は食えます。あとは組み合わせで若干プラスされたりマイナスされたりするので、色々試してみるなり、世間の料理を参考にするなりすれば調理できます。簡単ですね。
袋入りラーメン(乾麺)
最初の調理実習でやるやつじゃないかな。熱湯にした鍋にラーメンブチ込むだけで食えるやつですね。茹でる野菜を投入すればオリジナルなラーメン作れるし、なにより安い。カップ麺からの脱却の第一歩です。
レトルト
ごはんも食べたくなってきたらこれ。レトルトカレー。パックごはんと同時に鍋にブチ込んだり、チンできるレトルト食品も最近は多いので本当に楽。
そば・うどん・そうめん
一人暮らしの味方その2。規定時間熱湯で茹でるだけ。めんつゆが必要なんだけど、めんつゆは塩分とうまみ成分どちらも入ってて色々使えるのでこまらないです。乾麺がおすすめですが、冷凍もあります。生は足が早いです。ネギ?ネギはむずかしい…冷凍できるものなんだけど、ガチガチに固まって少量取り出せなくなるのが自分は解決できなかったですね…。
野菜炒め
焼いて食えるものは大体野菜炒めで食えます。濃い目に味付けしてご飯炊けば一丁上がり。おこのみで熱湯入れて作れる味噌汁なりコーンスープ付けるなり。
鍋
冬の味方。冬は毎日鍋食ってるとか普通にありがち。茹でられる食材ならなんでもブチ込んでやればおいしい。ベースの味が悩ましいですが、水炊きもありだし、自分はめんつゆが多いですし、鍋の素を買ってもいい。
麻婆豆腐
中華の中では豆腐だけで作れるので別格で作りやすいやつ。麻婆豆腐の素買うだけだし簡単。と言いつつ自分は豆板醤と甜麺醤買って自作するようになってしまった。
食材について
一人暮らしの自炊の基本は毎日ちゃんとやるとか考えないことです。同僚と晩飯食いに行くとか、旅行で家空けるとか、面倒くさいからラーメン屋行くとかはよくあることで、そういう前提で食材を調達するべきです。
また毎日スーパーに行くのも難しいことが多いとおもうので、1週間まとめ買いスタイルが基本になります。自分は更に面倒くさがりなので、Amazonの定期お得便に突っ込んで月1で送ってもらったりもします。
従って、できるだけ日持ちするものを中心に、日持ちしないものは即座に使い切る想定が必要になります。
冷凍野菜
業務用スーパーとかにある冷凍野菜は一人暮らしの味方です。生食はむずかしいので炒めるか茹でるか、という使い方になるかとおもいます。炒める場合は水が沢山出るので工夫がいります。
自分は炒め物を中心にまわしているので、パプリカ、たまねぎ、にんにくの芽をよくつかいます。
肉類
冷凍で比較的劣化が少なく保存できるので、扱いやすい部類です。業務用スーパーなどでkg単位で購入し、使い易い単位に小分けして冷凍庫にブチ込みます。味付けして下拵えして冷凍すると更にGod。焼いて焼き肉のたれをかけて食べるもよし、豚肉は野菜炒めに、鶏もも肉はスチームオーブンでてりやきにしたり、低温調理を試すのも楽しそうです。
もやし
あまりにも足が早いので使いづらい食材なのですが、あまりにも安いので、使えなかったら捨てるという割り切りで雑に買ったりすることが多いです。
豆腐
比較的安いし、処分したくなったらとりあえず冷奴にして食べられるので結構多めに買うことが多いやつ。1週間ぐらいなら余裕で持ちますしね。
調味料について
一人暮らしの料理、調味料が大量に余ったりする印象があるとおもいます。実際そうなります。諦めてください。
料理の味付けで最も重要なのは塩味です。塩がないとご飯として成立しません。しかし多過ぎてもダメで、塩味の許容範囲はかなり狭いことに留意する必要があります。塩の入っている調味料は上限がシビアだということです。
次に重要なのはうまみ成分です。これは割と量はルーズでよいので、ドバドバ入れていきましょう。
料理のうまい人というのは、このへんをうまく調整するために様々な調味料で調整していくわけですが、多分そんな面倒なことをできる人はこの文章を読んでいないとおもうので、塩とうまみ調味料が適量入って大体適当にやればうまくなる調味料を紹介しましょう。
焼き肉のたれ
醤油ベースの味が強い和食調味料。炒め物なら大体あう。
白だし
焼き肉のたれよりだいぶ上品な和食調味料。わさびと大体あう。塩味が強めなので、醤油の味が強い方がいい場合は後述のめんつゆがおすすめ。
めんつゆ
白だしよりしょうゆが強い方がいいなら。勿論麺類にも使える。
創味シャンタン
何に入れても中華になると評判の調味料。粉末とペーストがある。液体じゃないのでちょっと使いづらいかも。中華が好きなら必携。使うならごま油をセットでどうぞ。
コンソメ
洋食便利調味料。個人的に洋食あんまり作らないので持ってない。
マキシマム
うまみ調味料入り塩胡椒。肉にかけたり炒め物にかけたり。
衛生について
いくらごはんが安くつくれても体調崩したり医療費かかったりしたら元も子もないので、衛生面は気をつけていきたいところ。最低限の話はしておきます。
賞味期限の考え方
賞味期限を過ぎた食材は即廃棄する必要があるかというと微妙なところです。もちろん健康を考えるとその方が良いのですが、経験上割とそんなことはなく、過ぎても大丈夫です。あと消費期限の場合は賞味期限より厳密に考えた方がよいです。
見た目とにおいの方がたぶん重要で、ちょっとおかしいと思ったら賞味期限内でも捨てましょう。カビも見た目変わった部分以外も汚染されているので捨ててください。
生肉の話
牛以外の肉は生食厳禁です。キッチリ中まで色が変わって赤身が無くなるまで火を通すこと。牛も表面はキッチリ焼く必要があります。ミンチも家庭レベルなら牛だろうと間違いなく中まで火を通す必要があります。