Skip to the content.

SONYのカメラをレンタルした

概要

この記事はカメラとスマートホンの連携の悪さに親を殺された人間が、SONYのカメラをレンタルしてスマホ連携を調査するだけの記事です。画質とかガン無視でカメラで撮った写真をTwitter上げるまでの手間を比較します。

具体的にレンタルしたのはAPS-C最上位機種のα6600とコンデジメインストリームのRX100M7です。違いとしてはα6600にはbluetooth連携があり、位置情報をスマホに問合わせて写真に埋め込むことが可能です。とはいえSONYのカメラは写真転送まわりでbluetoothを使わない仕様なので、使い勝手に差はないです。

私の撮影スタイルは基本的に旅行先でのスナップ写真を基本としているのと、最近特に探しているのがサブ機なので、おそらくレンズ沼の住民的に「微妙」と思われるラインナップになっています。とはいえSONYのカメラは割とこのへんの仕様は似たりよったりなのでは、と思っているので、α7/α9系列でもおそらく通用するでしょう。(お手元にある方は是非補足くださいませ)

NFC連携

そも1.5万円も支出してレンタルしたくなった理由は、SONYのNFC連携が優れているのでは、という話があったからです。まずはそこから調査します。

まず素の状態からNFCにタッチすると、スマホ側はImaging Edge MobileというSONYの連携アプリを立ち上げ、タッチしたカメラに無線LANで繋ぎにいきます。接続確立の直前に1タップ必要です。繋ぎ終わると、リモートで撮影できるモードに入ります。このモードは色々深いので後述します。

カメラ側を写真を閲覧するモード中からNFCにタッチすると、同様にアプリを立ち上げて無線LANに繋ぎに行きますが、終わると即座に表示していた画像をスマホに転送します。この機能に関してはかなりの回数チェックしましたが、無線LAN接続の確立にそこそこ時間が掛かります。確立してしまえば転送は一瞬です。しかし、確立に1/10ぐらいの確率で失敗します。キャンセルしてやり直せば大丈夫です。また、これをやろうとして写真閲覧モードに切り替えるのを忘れることもかなりありました。複数枚取得したい場合はその都度接続しなおすので無駄が多いです。

リモート撮影モード

NFCにタッチするなどしてリモート撮影モードに入れます。無線で繋いでいるので当然ですが、瞬断などで遅延したりするため、スマホ側で全部操作するのは現実的ではないのですが、このモードに入っていてもカメラ側のボタンは大体動くので、繋ぐだけ繋いでカメラ側で操作することができます。

もちろん三脚を使ってシャッターボタン的に使うこともできますが、実はこのモード中に撮影した写真は自動でスマホに保存されるという特徴があります。このモードで放置して常時接続しておき、パシャパシャ撮っていけば全部スマホに保存されていくという仕様です(カメラ側も保存されます)。ただしこの機能も不安定で、結構な確率でスマホへの転送をしない上に特に通知もしないようです。いくらなんでも雑過ぎるでしょ…。

一括転送

一括転送に関しては試しておらずWebのヘルプガイドにあるのが全てです。

https://helpguide.sony.net/ilc/1940/v1/ja/contents/TP0002656755.html

試してない理由はSONYのカメラでMENUから色々操作するのは結構面倒くさいことが分かっていて、これを常用する気にはなれなかったからです。あとこのヘルプガイド見ないとわからないというのもあります。宿とか家で撮ったやつを一括でスマホに転送する分には十分な印象です。

OTGケーブル

スマホをUSBホストと見立て、カメラをUSBメモリと認識させて接続できます。物理的にケーブル繋がないといけないデメリットがありますが、概ねどのメーカーも同じ方法で繋げるのはメリットですね。自前で用意したSDカードで使っていたα6600はうまく動いて、レンタル付属品のRX100M7はフォーマットしろと言われてしまったので、スマホ側で対応しているフォーマットでフォーマットしたSDカードを使えばどちらも問題なく動くような気がします。

GX7mk3との比較

メイン機で使っているPanasonicのGX7mk3はbluetoothを常時接続して無線LANのON/OFFを制御して、必要なときに無線LANに繋ぎにいくという処理をしています。

運用的には自動転送モードを有効にしていて、この状態だと撮影したデータを勝手に転送してくれ…ずに、iOSの場合は無線LANのON/OFFにユーザの許可が必要なので接続毎に許可しないといけない(電源入れっぱにすれば一度の許可でずっと自動で転送してくれる)、AndroidのZenfoneの場合は先にインターネット接続のない無線LANは自動で切るみたいな挙動をするっぽくてバグる、みたいな挙動をします。ぼくはiPhoneに転送させています。なお、このモードにするとOTGで繋げなくなったり、転送が終わらないとカメラの電源を落とせなくなったり、デメリットも多いです。あとGX7mk3のバッテリーはアホみたいに小さいので100枚ほど転送するとバッテリーが枯渇します。しかも充電しながら撮影できません。まじか。

自動転送モードを無効にすると、スマホ側から電源を入れたカメラに繋ぎにいき、画像を選んでダウンロードする、という運用になりそうです。(bluetoothの恩恵が少ないのであまりやってない)

これとSONY機比較すると、撮ったやつは全部転送する前提で考えるとGX7mk3が優れており、よく撮れたやつを選んでTwitterに上げるみたいな動きであればSONYの方が良さそうです。あとSONY機はなんと充電しながら撮影できます。そりゃそうだ。

まとめ

SONYのカメラでTwitterに上げる運用をするなら画像を選んでNFC連携するのが良さそうなんですが、それにしてもスマホ転送について満足のいくソリューションとは言い難い結果だったので、SONY買うのはやめます。ありがとうございました。一括転送で便利だなと思った人は全然SONYで大丈夫だとおもいます。

こういう調査にエネルギーを割くんじゃなくて画質や良い写真を撮る行為にエネルギー割きたいので、こういうのはどうよ、みたいな情報は絶賛募集中です。おねがいします。

@ponkotuy

余談

カメラにAndroid載せる方向がこれ系の話では本命だとおもっていて、YongnuoのYN450が欲しかったんですが、夏に中国で発売されたにも関わらず入手できないので、諦めはじめて現実解を模索し始めました。現実は厳しい。

スマホ側がカメラ性能に力入れ始めたので良いのでは、みたいな声もちらほら聞きますが、画素数をウリにしてる時点で分かってないので当面性能的にはコンデジの上位機種以上なら安泰でしょう。あとスマホの買い替え頻度とカメラの買い替え頻度違い過ぎてカメラ性能の高いスマホ買ったところで、ゲームや通信が遅くて辛くなることが目に見えているとかもあります。ただスマホ側がカメラをライバル視してる時点で連携に嫌がらせかけてくる可能性が高まっていて厳しいですね…。

スマホがカメラ性能で殴り込みに行くなら、CPU性能高いのでデジタル処理にエネルギー割くのが王道な気がするんですけど、数字にならないから厳しそうですね。iPhoneですらレンズの数増やす方向に血道を上げるようになってしまって悲しいです。

次あたりOLYMPUS PENかFijifilmのX-E3あたり試したいですが、どうやってレンタルすればいいんですかね…。